エコー
半生命体のエネルギー球として表出することの多い「創世の賛歌」の一部。エコーは具現者のレリックから逃れ出ながらも、その周囲に浮遊していることが多く、天変地異を鎮める手段の一つになり得る。しかし、その詳しい仕組みについては未だ多くの議論を巻き起こしている。
ラバン・マウールは自らの著書「増幅音力理論」で活性化した具現者のレリックに入れられたエコーは「創世の賛歌」に対抗する力をレリックに与え、実質的に「賛歌」を止める効果を生むという説を提唱している。アルカニスト・ボヤン・ハルは、「賛歌」は他の創造的エネルギーと競合することを好まず、自らレリックに引きこもるのだと主張している。いずれの仮説も立証はされていない。
エコーは「賛歌」ほど不安定ではないが、人類の技術で利用しようとすると壊滅的な結果を引き起こすことがあるので、基本的には避けられている。エコーは時が経つと崩壊して、土壌や地下水にキメラ化合物や合金の生成を促す。
- 2019年01月30日